Unbounded Region
2 Dimensional Laplace & Poisson's Equations 12

■Solid と表面(Skin)との違い■
電流が導線のsolid内を等分布に流れる場合と電流が導線の表面を流れる場合とでは自己インダクタンスに下式に示す差(δL)があることが分かりました。 2つの式を比較すると直ぐ分かります。

δL=μS/(4π)

つまり表面に電流が流れると自己インダクタンスの値が低下することになります。 多分これは導線の内部に外とは逆向きの磁界が発生するためだと考えられる。

もし他のパラメーターを変えても 上式の差(δL)は変化しないものとすると d/a の値が小さいときに上式の差(δL)が大きく感じられることになります。 つまり線幅が小さい電子回路では周波数の変動によって自己インダクタンスが大きく変化することになります。

実際のインダクタンスの低下する量は、導線の断面形状と交流電流の周波数に依存することになります。 この件については また時間がありましたら周波数依存性のインダクタンス という題で議論したいと思います。

次のセックッションでは Maxwell equations に関係が深い Helmholtz equation の取り扱いについて説明します。

インダクタンスとキャパシタンスについてはここここも参考にして下さい。


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