ここで疑問になるのが、αの値です。まず、αの最小値はゼロです。 では、最大値はなんでしょう。A=0 と置くと、下式に示す様な値が得られます。
すると、使えるαの値は、次の範囲でCritical αでなければ、どんな数値でも良いことになります。
1 > α ≧ 0 |
そこで、提案されたのが、『微分方程式のGeneral solution と 差分式のGeneral solution の値が節点で同じになるように、αを調整してはどうか』というアイデアでした。 つまり、数値計算の結果と厳密解を節点で一致させようというのです。
では早速、上のアイデアに基づいて、αの値を計算してみましょう。 まず、微分方程式のGeneral solution の中のxは、等分割された要素の長さ(L)で書き表わすと、x=Li になります。 そして、ux/k = uLi/k = 2γi になります。i は整数です。すると、2γi とαを使って、もう一度、微分方程式のGeneral solution と 差分式のGeneral solution を書き下ろすと、次の様になります。