前ページの図のTは、wire(ds)の左端に発生しているTension(張力)です。Wireに作用している唯一の外力は、ρg と仮定しています。すると、距離 ds 行った点(dsの右端)でのTensionは、T+dT になっているはずです。実際は、dTに負の値が入っていますげね。なぜかと言うと、wire の端の方が、中央付近よりTensionは大きい値になっていますからね。
話の材料が揃ったところで、ΣF=0をとってみましょう。まず、ΣFx=0 を見てみます。下式がそうです。
Tx+dTx-Tx = 0 |
上式から言えることは、dTx=0 ですから、
Tx=一定 |
と言うことになりますね。どういうことかと言うと、wire のどの部分(ds)を切り取っても、その wire を支える Tension の x成分(水平方向)は、一定と言うことです。”当たり前なことじゃないか”とお思いでしょうが、この発見が後で大変役立つのですよ。
次に、ΣFz=0 を見てみましょう。下式がそうです。
Tz+dTz-Tz-ρg ds = 0 |
すると、z 方向には、下の微分方程式が得られます。
そして、Chain rule を左辺の第1項に施すと、次の様になります。
さらに、上式の両辺に ds/dx をかけると、下の様になりますね。
ところで、dTz/dx から、どの様にすれば、Wire の座標を計算できる微分方程式にすることができるのでしょうか。答えのヒントは、次のページ図をにあります。
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